※20170930追記
この記事を書いた時点では判明していなかった情報とか
最終的な仕様についての追記記事
20170902 AnyCubic Kossel 現在の最終的なモディファイ内容について
2017902 AnyCubic Kossel 組み立てとモディファイについての実際
※追記終わり
んでまぁ実際の組み立てとかで出てきた話とか色々
話の前提として以下に書かれることはAnyCubicのKossel互換キットの話ね
だいたいのことはマニュアルに書いてあるのでそれ以外の話
・リニアガイド式は確かに優秀だが組立がきつい
3Dプリンターでリニアガイド式の組立難度は地味に高いというか
簡単に組み立てられるようにするパーツを作るコストが高いんじゃねーかなぁと
リニアガイドの取り付けにはM3のフランジナットを使うんだけど
これが原理上確実にセンタリングする方法がないので
手で適当にセンターに合わせて締め込むしかない
ここどうにかするならM3のタップとアルミ板買ってきて
アルミフレームにきっちり入る形の板ナットを9枚作る必要がある
別に鉄板でもいいんだけど一般家庭での加工性だとアルミが限界だろう
あとまぁリニアガイド自体が中にボール沢山入ってる構造で
これ間違えてレイルからガイド外しちゃったりしたら
一発でボールがこぼれて大惨事になって詰むので
取付作業中はとりあえず赤いゴムのストッパーパーツを使って
位置を変えつつネジ止めして組み立てることになる
という辺りでほんとに”誰でも組み立てられる”ようにしたのがプーリー式じゃないのかなぁというのが個人的な感想
一般家庭レベルの精度でいいならプーリー式の方が
ワンミス即死トラップが無いのでいいのかもしれん
ただプーリー自体の摩耗が気になるところだな
実際のところプーリー自体にはそこまで荷重かからないのと
ベアリング入ってるから滑りで削れるってことはあんまりなさそうだけど
(どうせ飽きるか別のモデル買うだろうみたいな)
・PLAなら条件付きでヒートベッド不要?
前回の記事で
組立に自信がないならプーリー式の一番安いのでいいって話はしたけど
なんでヒートベッド無しのキットで売ってるんだろうという話で
PLAのみなら収縮が行われる前にフィラメントが冷やされるので
問題ないのではないか 的な予測だったんだけど
実際にはブリム作る時に敷かれるPLAの熱をガラスが拾って
ガラス自体の保温効果がヒートベッドの様な挙動をしているだけだった
その証拠として冷却風が当たるところだけ早期収縮して剥がれちゃってるんだよね
目安として直径5センチくらいまでの円形に近い物体なら
ブリムさえちゃんとつければヒートベッド不要じゃねーかなぁと
(ブリムによるガラス板のプレヒート効果が見込める)
・マニュアル通りに組み立てるとXY方向のプリントエリアが狭い
マニュアルだとリミットスイッチを上端から30mmに設置ってなってるんだけど
その通りに組み立てると 円形の外周でアームが底打ちするので
実際のプリント可能エリアが結構狭くなっちゃってる
んでこれ実際に底打ちするとそこで脱調する上にキャリブレーションも狂うので
リミットスイッチの設置距離を50mmくらいにして組み立てるか
ヒートベッドをとっとと上げ底で作ることになる
(うちではヒートベッドをとっとと組み立てることにした)
・ベルトのテンションは音で判断するといい
Anycubicのキットはアルミフレームがどうもワンサイズでかいらしく
フレームの剛性は十二分に高いからベルトは結構きつめに張っちゃっていい
張った後にベルトを弾いてみて似たような音が鳴ってりゃOK
・ネジを追加で買う場合はM4を主体とする
フレームにネジ止めする系のパーツ用のネジは
10mmと8mmのM4ボタンボルトと
M4の板ナットなんだけど
全部まともに組み立てても数本余るようになってる
ただアクセサリー類を色々とつける場合には不足するので
ネジを追加調達する場合はM4のボタンボルトを最低20本づつくらい買うとええ
ちなみにPC用のミリネジはM3
・純正Kossel K800用のパーツデータはそのままでは全部使えない(対処法はある)
kossel K800用として公開されているSTLファイルが
大体全部15ミリ角フレームでネジ穴が3mmになってるので
これをなんとかして20mmフレームで4mmのAnycubic規格にする必要がある
単純に1.333倍してプリントすればいいじゃんってのも一つの手ではあるんだが
体積がでかくなって他のネジ穴との相対サイズや距離等が狂うので
可能な限りメッシュ編集で穴広げたりザグリ穴増やしたりで対応すべきやね
その1としては大体このへんかなぁ
以上
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